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三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件。経緯と、各行の新規停止・規定改定への波及

更新 2025-01-16

要点

  • 三菱UFJ銀行は 2024年11月22日、「元行員の不祥事について」を公表しました。練馬支店(旧江古田支店を含む)と玉川支店で、2020年4月から2024年10月までの約4年半、支店の貸金庫管理責任者だった元行員が顧客の貸金庫を無断で開け、資産を盗んでいました。発覚は 2024年10月31日です。
  • 手口は、銀行が封をして保管しているお客さま鍵の予備鍵を使うものでした。封筒を開けて予備鍵を使い、戻して再び糊付けしていたため、第三者の定期点検でも見つかりませんでした。
  • 2025年1月16日の続報では、被害に遭った顧客は約70名、被害総額は約14億円(現金・金など)、補償の実行は 40件・約7億円(1月10日時点)とされています。元行員は 2025年1月14日に窃盗容疑で逮捕されました。
  • 同行は再発防止策として、全店の予備鍵を東京・名古屋・大阪のセンターに集約する予備鍵の本部一括保管、貸金庫室内への防犯カメラ増設、開閉記録の日次確認などを 2025年1月に公表しました。

なぜ他の銀行にも影響したか

三菱UFJ銀行の説明によると、貸金庫は「お客さま鍵」と「銀行鍵」の 2 本で開ける仕組みで、お客さま鍵の予備鍵は銀行が保管しています。今回の事件は、その予備鍵の管理が銀行内部の人間に対して無防備だったことを示しました。この構造は他の銀行・信用金庫も同じです。

このため、事件の公表後、各機関で次の動きが続きました。

時期 動き
2025年1月16日 みずほ銀行が貸金庫の新規受付を原則停止
2025年1〜5月 北央信用組合、栃木信用金庫など信金・信組で新規受付の停止が相次ぐ
2025年4月16日 北國銀行が全店で新規受付を停止し、2028年3月末での廃止を発表。理由に「他金融機関での貸金庫窃盗事件を受け」た管理体制強化のコストを挙げた(記事)
2025年5月30日 金融庁が監督指針を改正し、予備鍵の管理・開閉記録・現金格納の禁止を明記(記事)
2026年2〜4月 各行が貸金庫規定を改定し、現金の格納禁止と利用目的の書面申告が全国標準に
2026年4〜6月 広島銀行など地方銀行でも予備鍵(副鍵)の本部集中保管が始まる

影響を受ける方

  • 三菱UFJ銀行で貸金庫を契約中の方: 練馬支店・玉川支店以外では同様の被害は確認されていない、と同行は説明しています。不安がある場合は同行の専用窓口(0120-566-233)に照会できます。
  • 他行で契約中の方: 事件そのものの被害はありませんが、この事件を発端にした新規停止・廃止・規定改定の影響を受けます。お使いの機関の状況は 料金一覧 か、各機関のページで確認してください。
  • これから契約したい方: メガバンクではみずほ銀行が新規受付を停止しています。受付中の機関は 料金一覧 で「受付中」に絞り込めます。

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出典